VOCALOIDの青いお兄さん中心に好き勝手に書き散らしてるブログ。オフライン情報がメイン。
作品はピクシブにて公開中。ジャンル雑多になりつつあります。
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原稿合間に友人からお題を頂き、SSを書いて送ったところやたらと長くなったので、こちらにももって来ました。
相変わらずなエクストラ。
やはり、こうなるまでに時間がかかる二(ry
例のイベントが過ぎるまで、もうしばらく!……構想はちゃんと出来てるんだ……。
R-15の定義を聞いたので、今回はそんな雰囲気になってます(笑)。
相変わらずなエクストラ。
やはり、こうなるまでに時間がかかる二(ry
例のイベントが過ぎるまで、もうしばらく!……構想はちゃんと出来てるんだ……。
R-15の定義を聞いたので、今回はそんな雰囲気になってます(笑)。
遅くなる、とマスターから連絡があってからおよそ5時間。日付はとっくに変わっている。
帰ってくる気配はまだない。
電話の向こうがうるさくてよく聞こえなかったが、ミクとメイコのマスターに連れられて、と言っていた。
だとすると、多分音楽関係の場所に連れて行かれたのだろう。
最近、マスターのところに曲の製作依頼が入るようになった。
半ばミクたちのマスターに脅され、共同製作したCDがきっかけだ。
今日もきっとその付き合いだ。
「マスター、まだ帰ってこないんですか……?」
時計を見ながらつい呟いてしまう。
いつもべったりと言うわけではない――俺はそうしたいけれど、マスターが嫌そうな顔をする――が、常にマスターいる日々を過ごしている。
あまり長い時間離れていると、胸の辺りが落ち着かない。
こう、ぐるぐるというかもやもやと……。
マスターに触れているときも落ち着かないが、種類が違う、と思う。多分。
今では作業部屋となったマスターの自室に行き、彼がいつも座っている椅子に腰を下ろす。
寝てしまえばこんなに気分にならなくてすむんだろうが。
でも――。
「VOCALOID(俺)一人じゃ、眠れませんよ……」
軽く息を吐いて机に突っ伏した。
ヒトと同じように睡眠や飲食は出来るようにはなっている。
けれど、それはマスターに合わせるためであって、自分一人じゃなんの意味もない。
もう一度ため息をつきかけたとき、玄関から物音が聞こえた。
勢いよく起き上がり、玄関へと向かう。
暗い廊下に見知った二つのシルエット。
「あんたねー、起きてたんならとっとと出てきなさいよ」
マスターの腕を自分の肩にかけていたメイコが、俺の姿を見るなりそう零す。
「いるならって……チャイムもなにもなかったんだけど……」
「……あっ、そうだわ。あんたのマスターの鍵拝借したんだったわ」
お酒飲むと忘れっぽくなるのよね~と言いながら、リビングの中央まで足を進める。
「メイコも一緒だったんだ……」
「そうよー。マスター、あたしがお酒好きなの知ってるから、連れていってくれるのよ。ミクは興味ないからって、留守番してるけどね」
……メイコの原動力は酒、なんだ……ていうか、俺達酒も飲めるのか……。
そんなことを考えていると、「はいこれ」と不意になにかを押しやられる。
意識を失っているか、マスターが俺の胸に倒れ込こんできた。
「マ、マスター?」
「飲んでるときは平気だったんだけど、店出た途端ふらついちゃって……たしかに送り届けたわよ?」
「あ、ああ……ありがとう」
俺の返答に満足げに頷くと、じゃあね、とメイコが踵を返す。
玄関に向かいながら、「家帰ったら飲み直すぞー」と弾んでいた。
その呟きに、半ば呆然としながらメイコの後ろ姿を見送った。……どれぐらい飲むつもりなんだ……。
「ん……」
支えている体が小さく呻いた。
「マスター?」
「……カイ、ト……?」
ぼんやりとした声音で、マスターが顔を上げる。
酔っているせいか、目元が赤い。
「俺いつ帰って……」
「さっきですよ。メイコが送って来てくれました」
「あー、あいつのVOCALOIDか……」
うまく回らない頭で探しているのか、眉間にシワが寄っている。
「マスター、大丈夫ですか?」
「……帰れると思ったら、足にキた」
今の状態が気に入らないのか、ぼそぼそと吐き出す。
「もう寝ますか?」
このまま立っているのも変な気がしてそう提案するが、返事はない。
「マスター?」
「…………いい」
「?」
「お前、冷たくて気持ちいい……」
胸に頬を押し付けながら、ぽつりと呟かれる。
「ああ……俺達、ヒトより体温が低いんですよ……っ!?」
ぼんやりとマスターに見つめられたかと思った次の瞬間、マフラーを掴まれ引き寄せられる。
そのまま口づけられ、口内に舌が入り込んでくる。
「ん……っは……」
散々口の中を引っ掻き回すと、満足したのかマスターの顔が離れていく。
反応できずに固まっている俺を見て、小さな笑いを浮かべられた。
「やっぱり、口の中は熱いんだな」
楽しげな表情のまま、もう一度顔が寄せられた。
初めはただ触れるだけ。次に合わさったとき、下唇を甘噛みするとマスターの体が震えた。
崩れ落ちてしまわないようにしっかりと抱きとめて、深く口づける。
さっきの仕返しのように、上あごをなぞり、舌を絡み取る。
「ん……んん」
俺の腕を掴んでいる指に力が込められる。
――その仕草が可愛くて仕方がない。
服の裾から手を入れて、脇腹に手を這わせる。
「ちょ、待て……!」
制止の声を無視して、首筋に唇を落とす。
「待てって……んっ」
「いやです。十分待ちました」
鎖骨に軽く歯を立てながら、手を上へと滑らせる。
「ぁ……んっ……」
肌の感触を楽しみながら、服を脱がせようと裾を持ち上げた。――――と。
「待てっていってるだろ!このバカイトっ!」
「いっ……」
俺の腕を掴んでいた右手がいつの間にか外され、見事鳩尾に叩き込まれていた……。
予想外に与えられた痛みにマスターから離れてしゃがみ込む。
顔を上げると不機嫌さを隠さない表情で、マスターが服を直していた。
「お前な、人の話は聞け。本っ当に」
呆れ半分、怒り半分。そんな雰囲気でマスターは俺の視線に合わせるように座り込んだ。
コートの襟を引っ張られ、マスターの頭とぶつかった。
「遅くなってごめん。あと」
続くはずの言葉は中々出て来ず、俺はマスターをじっと見つめた。
一瞬、悩むように眉を寄せられ、息が吐き出されたあと額が合わせられた。
「……ただいま」
言葉と同時に抱きしめられたせいで、マスターの顔は見えなかった。
でも、大体どんな顔をしているか想像できる。
アルコールのせいではない赤くなった顔だ。俺が来るまで一人で暮らしていたからか、こういったことを言うのは慣れていないのだと、言っていた。
小さな笑みを刻んで、マスターを抱きしめ返す。
「おかえりなさい、マスター」
二人で住んでいるからこそ、返しあえる言葉を口にした。
帰ってくる気配はまだない。
電話の向こうがうるさくてよく聞こえなかったが、ミクとメイコのマスターに連れられて、と言っていた。
だとすると、多分音楽関係の場所に連れて行かれたのだろう。
最近、マスターのところに曲の製作依頼が入るようになった。
半ばミクたちのマスターに脅され、共同製作したCDがきっかけだ。
今日もきっとその付き合いだ。
「マスター、まだ帰ってこないんですか……?」
時計を見ながらつい呟いてしまう。
いつもべったりと言うわけではない――俺はそうしたいけれど、マスターが嫌そうな顔をする――が、常にマスターいる日々を過ごしている。
あまり長い時間離れていると、胸の辺りが落ち着かない。
こう、ぐるぐるというかもやもやと……。
マスターに触れているときも落ち着かないが、種類が違う、と思う。多分。
今では作業部屋となったマスターの自室に行き、彼がいつも座っている椅子に腰を下ろす。
寝てしまえばこんなに気分にならなくてすむんだろうが。
でも――。
「VOCALOID(俺)一人じゃ、眠れませんよ……」
軽く息を吐いて机に突っ伏した。
ヒトと同じように睡眠や飲食は出来るようにはなっている。
けれど、それはマスターに合わせるためであって、自分一人じゃなんの意味もない。
もう一度ため息をつきかけたとき、玄関から物音が聞こえた。
勢いよく起き上がり、玄関へと向かう。
暗い廊下に見知った二つのシルエット。
「あんたねー、起きてたんならとっとと出てきなさいよ」
マスターの腕を自分の肩にかけていたメイコが、俺の姿を見るなりそう零す。
「いるならって……チャイムもなにもなかったんだけど……」
「……あっ、そうだわ。あんたのマスターの鍵拝借したんだったわ」
お酒飲むと忘れっぽくなるのよね~と言いながら、リビングの中央まで足を進める。
「メイコも一緒だったんだ……」
「そうよー。マスター、あたしがお酒好きなの知ってるから、連れていってくれるのよ。ミクは興味ないからって、留守番してるけどね」
……メイコの原動力は酒、なんだ……ていうか、俺達酒も飲めるのか……。
そんなことを考えていると、「はいこれ」と不意になにかを押しやられる。
意識を失っているか、マスターが俺の胸に倒れ込こんできた。
「マ、マスター?」
「飲んでるときは平気だったんだけど、店出た途端ふらついちゃって……たしかに送り届けたわよ?」
「あ、ああ……ありがとう」
俺の返答に満足げに頷くと、じゃあね、とメイコが踵を返す。
玄関に向かいながら、「家帰ったら飲み直すぞー」と弾んでいた。
その呟きに、半ば呆然としながらメイコの後ろ姿を見送った。……どれぐらい飲むつもりなんだ……。
「ん……」
支えている体が小さく呻いた。
「マスター?」
「……カイ、ト……?」
ぼんやりとした声音で、マスターが顔を上げる。
酔っているせいか、目元が赤い。
「俺いつ帰って……」
「さっきですよ。メイコが送って来てくれました」
「あー、あいつのVOCALOIDか……」
うまく回らない頭で探しているのか、眉間にシワが寄っている。
「マスター、大丈夫ですか?」
「……帰れると思ったら、足にキた」
今の状態が気に入らないのか、ぼそぼそと吐き出す。
「もう寝ますか?」
このまま立っているのも変な気がしてそう提案するが、返事はない。
「マスター?」
「…………いい」
「?」
「お前、冷たくて気持ちいい……」
胸に頬を押し付けながら、ぽつりと呟かれる。
「ああ……俺達、ヒトより体温が低いんですよ……っ!?」
ぼんやりとマスターに見つめられたかと思った次の瞬間、マフラーを掴まれ引き寄せられる。
そのまま口づけられ、口内に舌が入り込んでくる。
「ん……っは……」
散々口の中を引っ掻き回すと、満足したのかマスターの顔が離れていく。
反応できずに固まっている俺を見て、小さな笑いを浮かべられた。
「やっぱり、口の中は熱いんだな」
楽しげな表情のまま、もう一度顔が寄せられた。
初めはただ触れるだけ。次に合わさったとき、下唇を甘噛みするとマスターの体が震えた。
崩れ落ちてしまわないようにしっかりと抱きとめて、深く口づける。
さっきの仕返しのように、上あごをなぞり、舌を絡み取る。
「ん……んん」
俺の腕を掴んでいる指に力が込められる。
――その仕草が可愛くて仕方がない。
服の裾から手を入れて、脇腹に手を這わせる。
「ちょ、待て……!」
制止の声を無視して、首筋に唇を落とす。
「待てって……んっ」
「いやです。十分待ちました」
鎖骨に軽く歯を立てながら、手を上へと滑らせる。
「ぁ……んっ……」
肌の感触を楽しみながら、服を脱がせようと裾を持ち上げた。――――と。
「待てっていってるだろ!このバカイトっ!」
「いっ……」
俺の腕を掴んでいた右手がいつの間にか外され、見事鳩尾に叩き込まれていた……。
予想外に与えられた痛みにマスターから離れてしゃがみ込む。
顔を上げると不機嫌さを隠さない表情で、マスターが服を直していた。
「お前な、人の話は聞け。本っ当に」
呆れ半分、怒り半分。そんな雰囲気でマスターは俺の視線に合わせるように座り込んだ。
コートの襟を引っ張られ、マスターの頭とぶつかった。
「遅くなってごめん。あと」
続くはずの言葉は中々出て来ず、俺はマスターをじっと見つめた。
一瞬、悩むように眉を寄せられ、息が吐き出されたあと額が合わせられた。
「……ただいま」
言葉と同時に抱きしめられたせいで、マスターの顔は見えなかった。
でも、大体どんな顔をしているか想像できる。
アルコールのせいではない赤くなった顔だ。俺が来るまで一人で暮らしていたからか、こういったことを言うのは慣れていないのだと、言っていた。
小さな笑みを刻んで、マスターを抱きしめ返す。
「おかえりなさい、マスター」
二人で住んでいるからこそ、返しあえる言葉を口にした。
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